生活習慣病の治療

いたばしクリニックでは、痛風や高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などの生活習慣病の治療やフォローアップをきめ細かく行っています。

痛風 高尿酸血症

痛風とは

高尿酸血症は血液中の尿酸値が高い状態で、無症状の場合もありますが、長く続くと激痛を伴う痛風や尿路結石、腎不全などの合併症を引き起こす可能性があります。
高尿酸血症になると、尿酸塩ができやすくなり、関節に溜まった尿酸塩の結晶を白血球が攻撃することで痛風の発作が起こります。

歩けないほどの痛みが起こり、「風が当たっても激痛が起こる」と言われるほどの症状が出ますが、うまくコントロールすることで発作を起こさないようにできます。
健診などで高尿酸血症を指摘されたら、早めに受診してください。

高尿酸血症は、腎臓病や尿路結石になることも

高尿酸血症の状態が長く続くと、尿中の尿酸値も高くなりやすく、尿路結石を引き起こしたり、腎臓に負担がかかり、腎機能低下や腎不全を発症することもあります。

痛風の痛みが出ている場合(痛風発作)

炎症止めを服用し、まず痛みを抑えます。その後、尿酸値を下げるお薬や生活習慣の改善といった治療を行います。

高尿酸血症治療と痛風予防

治療の際には、尿酸値を下げるお薬を使用しますが、生活習慣も密接にかかわっているため、痛風発作や合併症予防のために、生活習慣の見直しも重要になってきます。

高尿酸血症は、同時に高血圧や肥満などの生活習慣病を指摘されているケースが多いため、その改善も期待できます。できることから積極的に改善していきましょう。

水分を多く摂るよう心がけましょう

水やお茶を、1日2リットルを目安に摂取してください

お酒はほどほどに

種類にかかわらず、飲酒はほどほどの量で抑えるようにしてください

食べ過ぎないようにしましょう

1日の摂取カロリーを知ることからはじめて、過剰な摂取を避けましょう

規則正しくバランスのよい食生活

3食を規則正しく摂り、さらにいろいろな食品をバランスよく食べてください

適度な運動

ウォーキングやジョギング、ストレッチなど、気軽にできる運動を習慣化しましょう

高血圧

高血圧症とは

長期間血圧が高い状態が続くことで、高血圧症になってもすぐには自覚症状が出ない場合がよくあります。ただし、高血圧の状態が長く続くと、血管に負担がかかり続けるため、いろいろな臓器にトラブルを引き起こします。

特にダメージを受けやすいのが心臓・脳・腎臓であり、心不全・心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞・脳出血)や腎不全といった生命を脅かすような病気になる確率が高まります。
また血管に常に負担がかかっているので血管が硬くなり、動脈硬化も進行しやすいというリスクがあります。

高血圧の症状

高血圧は、症状がほとんど現れないことから、サイレントキラーと呼ばれています。健康診断や他の病気で受診した際に、血圧を測定して見つかることがほとんどです。
高血圧だとわかっても、症状がないため放置してしまうケースも多く、深刻な病気が発症して、はじめて高血圧の怖さに気付くことも珍しくありません。

ほとんど症状らしいものが現れないのですが、まれに肩こりや頭痛で高血圧に気付く方もいます。

高血圧を引き起こす危険因子

高血圧の危険因子には、塩分の摂りすぎや肥満、喫煙などが指摘されています。血圧は生活習慣の影響を大きく受けるので、生活環境をきちんと整えることでコントロール可能ですし、お薬を飲まずに正常な血圧に保つことができる場合もあります。

高血圧を解消して、心臓や血管を健康に保ちましょう

高血圧の治療の基本は、減塩、適度な運動、減量、節酒、禁煙です。これは血圧を下げることにもつながりますが、主な目的は将来の心臓や血管に起こる病気の予防です。
高血圧から引き起こされる心疾患(心不全・心筋梗塞)や脳卒中(脳梗塞・脳出血)を防ぐことこそ、高血圧治療の目的なのです。
血圧の高さのレベル、また高血圧以外に心臓や血管の病気リスクなどにより、治療内容は変わってきます。

低リスク群 治療の中心は生活習慣改善です。ただし、生活習慣改善を3ヶ月続けても血圧140/90mmHg未満に下がらない場合、薬による治療を併用します。
中リスク群 生活習慣の改善から取り組んでいくのは低リスク群と同じですが、1ヶ月後に140/90mmHg未満に下がらない場合、降圧薬治療を併用します。
高リスク群と重症高血圧 生活習慣の改善と薬物療法を同時に、すみやかに始める必要があります。

脂質異常症(高脂血症)

脂質異常症とは

「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールや血液中の中性脂肪(トリグリセライド)が増えたり、「善玉」のHDLコレステロールが減った状態です。放置すると動脈硬化が起こり、さらに進行すると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性があります。
食生活の欧米化、運動不足などが関係して起こるため、近年増加している生活習慣病です。

原因

過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの過剰摂取、ストレスなどが原因として考えられており、遺伝的な要因によって起こる「家族性高コレステロール血症」というタイプもあります。糖質や炭水化物の摂り過ぎ、アルコールの飲み過ぎは中性脂肪を増やしますし、お腹の中に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」が、LDLコレステロールや中性脂肪を増やす原因として注目されています。

また、脂質異常症は、ホルモンの分泌異常、糖尿病や腎臓病などの他の疾患、ステロイドホルモンや避妊薬によって起こっている場合もあります。

脂質異常症はこれといった症状がありません。LDLコレステロールや中性脂肪が増加すると動脈硬化を進行させますが、検査を受けない限り気づくこともなく、ある日突然、他の深刻な病気を発症します。中性脂肪が高い状態が続くと、激痛を伴う急性すい炎の発症につながりますし、糖尿病の合併も起こりやすいのです。

また、アルコールや脂肪、糖質を摂り過ぎると肝臓の細胞内に中性脂肪がたまり、脂肪肝になる可能性もあります。

脂質コントロール

LDLコレステロールや中性脂肪を適切にコントロールして、動脈硬化や動脈硬化による疾患を予防しましょう。
冠動脈疾患の経験や、糖尿病などの既往症、年齢や性別、喫煙の有無などにより目標とすべきコレステロール値は変わってきます。
また、高血圧が合併していたり糖尿病で血糖値が高いと、動脈硬化が進行しやすくなります。

脂質異常症の治療は、食事療法と運動療法が基本です。薬物療法は、食事療法と運動療法で思わしい効果が現れない場合や、動脈硬化や動脈硬化による疾患を起こすリスクが高い場合に併用されます。

食事内容は、一般的な生活習慣病改善のためのものとほぼ同じと考えて大丈夫ですが、コレステロールの多い鶏卵の黄身やイクラ、タラコなどの魚卵は控えてください。また酸化物質を含む、魚の干物や時間が経過した揚げ物などは避けてください。

抗酸化作用を持つビタミンCやE、βカロチン、活性酸素を除去してくれるポリフェノールを含む野菜や果物、EPAやDHAが中性脂肪を減らす青魚、コレステロールを減らす食物繊維、悪玉のLDLコレステロールだけを減らすオリーブオイル、抗酸化作用があり、LDLコレステロールや中性脂肪を減らす大豆製品は、積極的に摂ってください。

また、有酸素運動となる軽い運動も効果的です。

薬物療法では、さまざまな種類のお薬の中から、症状やリスクなどに応じて最適なものを選んで処方していきます。

糖尿病

糖尿病とは

糖尿病は、血糖値が高い状態が持続する病気で、インスリンという一種のホルモンによる作用が不足することによって起こります。すい臓から分泌されるインスリンが低下して起こる場合と、肝臓や筋肉でのインスリンの働きが悪くなることから起こる場合があり、複合的に作用しているケースもあります。

糖尿病にはいくつかのタイプがありますが、家系などの遺伝要因や生活習慣などの環境要因が密接に関わって発症するタイプの糖尿病が90%以上を占めています。

糖尿病の合併症

血糖値が高い状態が慢性的に続くと、血管をはじめとする臓器に障害を及ぼしはじめます。動脈硬化を進行させるため、心筋梗塞、脳梗塞、下肢の閉塞性動脈硬化症を起こしたり、意識障害や糖尿病昏睡などを発症する可能性があります。

また、末梢神経に障害が起こり、糖尿病神経障害、眼底出血や失明の可能性がある糖尿病網膜症、腎不全を起こし透析が必要になるケースもある糖尿病腎症は、三大合併症と呼ばれています。

壊疽が起きると足の切断にまで至るケースもあるため、血糖値のコントロールは生活の質を守るためにも、とても重要なものです。

糖尿病の症状

初期症状が現れにくいため、症状がある場合にはかなり進行しているケースが多くなっています。早めに血糖値のコントロールをはじめれば、それだけ血管などにかかる負担は軽減します。
血糖値が高めだと指摘されたら、早めに受診しましょう。

こんな症状に気付いたら、ご相談ください。

・尿の量が増える
・のどが渇く、水分摂取量が増える
・体重減少
・疲れやすい

糖尿病の治療

血糖、血圧、血清脂質、体重などをコントロールして、合併症の発症や進行を防ぐことを目的とした治療を行います。

基本は食事療法と運動療法ですが、それで効果が現れない場合には薬物療法を併用します。

食事療法では、カロリーの過剰摂取を避け、バランスのよい食事を規則的に摂ることに尽きます。外食や間食、アルコール摂取なども、しっかりカロリーコントロールする必要があります。

運動療法は、症状や合併症などにより適した運動が変わってきます。必ず医師の指示を守って行ってください。

不整脈

不整脈とは

心臓の鼓動が一定ではなくなる状態で、脈拍がゆっくりになる徐脈、速くなる頻脈、飛んだり不規則になる期外収縮があります。
健康な人にも見られる問題のない不整脈もありますが、生命に関わる重大な不整脈もありますので、脈の異常があったら必ず受診してください。

生活習慣病とは言えませんが、同じようにきめ細かいコントロールが必要なことから、こちらでご紹介しています。

こうしたサインを見逃さないで受診しましょう!

徐脈性不整脈

・ふらっとしためまいが起こる
・少し体を動かしただけで息切れが起こる

頻脈性不整脈

・胸がどきどきする
・少し体を動かしただけで息切れが起こる

期外収縮

・胸がどきどきする
・脈が抜ける、飛ぶ
・胸に不快感がある

不整脈の誘因

不整脈には、心臓の病気が隠れている可能性があります。また、心臓に問題がなくストレスや疲労、睡眠不足、そして飲んでいるお薬の影響などによって起こる場合もあります。
高齢の場合には、特に心房細動に注意が必要になります。加齢とともに多くなるため、心房細動は近年の高齢化社会に伴って発症数が増加しています。

脳梗塞(脳塞栓)を起こす可能性

心房細動が起こると心房のポンプ機能が弱まり、心房内に血液が停滞します。これによって血栓ができやすくなり、心房内にできたこの血栓が脳に運ばれ血管につまることで、脳梗塞(脳塞栓)を起こす可能性があります。

不整脈の治療

不整脈は自覚症状がほとんどない場合が多く、加齢による自然な衰えと思い込んで治療が遅れる場合もあります。検査で脈の異常が見つかったら、すぐに受診してください。

抗不整脈薬の服用や、ペースメーカー、カテーテルアブレーション、植え込み型除細動器などにより、ほとんどの不整脈は治せるようになっています。脳梗塞や心房細動などを防ぐためにも、自分の病状を理解して、予め対策を立てておきましょう。

生活習慣の改善

生活習慣病とは

生活習慣病は、その名前の通り生活習慣によって起こる病気ですから、生活習慣を変えることで進行を止めたり、予防することができます。

病気や進行の程度により多少内容は異なりますが、基本的に、塩分やカロリーの過剰摂取を避けて、バランスのいい食事を規則正しく摂り、ウォーキングなどの軽い運動を積極的に行うことが重要です。

ただし、生活習慣の改善は、よほど意志を強く持たなければ一人で続けるのは難しいものです。当院では、患者さんのお話をじっくりうかがって、無理のない範囲で続けていける改善方法をご提案し、二人三脚で積極的にサポートしていきます。

不安なことや疑問がありましたら、なんでもお気軽にご相談ください。

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